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第1回プロデュース公演
「どこかの木漏れ日」
2018年1月上演作品
辻岡しんぺい×あき はやお共同企画
「その手に天使がやどる」終演!

2021.11.10

10/9(土)10/10(日)に開催された
辻岡しんぺい×あき はやお共同企画
「その手に天使がやどる」

2021.11.10

10/9(土)10/10(日)に開催された辻岡しんぺい×あき はやお共同企画「その手に天使がやどる」

その手に天使がやどる 舞台画像


大きな事故もなく、無事に終演することができました。
RoomArte代表あき はやおと共同企画者として一緒に舞台を作ってくださった辻岡さんのご挨拶を記載します。

その手に天使がやどる 舞台画像


「辻岡しんぺい×あきはやお共同企画 その手に天使がやどる」何事もなく終演いたしました。
これもご来場いただいたお客様、応援チケットを買ってくださった皆様、関係者の方々、全ての人に支えられて終演することが出来ました。
強く御礼申し上げます。ありがとうございました。

最近の舞台上演というのは妙なもので「少なくとも終演から2週間は気を抜くことが出来ない。」と言われております。
もしも誰かが新型コロナウイルスに感染した場合、潜伏期間も含めて、その間は様子を見ないといけない、と言われているからです。終演すればそれで終わりだったものが、世の中の流れから、そんな変化が生まれたのです。
いつの時代も大なり小なり「変化」というものがあります。それを受け入れて「進化」を重ねていく方が生き残るうえで楽なのかもしれません。
ところが変化というものを受け入れるのはそう簡単なことではありません。
誰だって戸惑いやプライドはありますし、変化するためにはそれなりの「能力」が必要になります。
「自分には変わるために必要な力がある。どうなってもいい勇気がある。」
そう思い込まないと、変化を受け入れて進化を繰り返すのは非常に難しいものとなります。
私自身、それが出来ているのかと言われれば「自分ではわからないが、そうあろうとつとめている。」と答えることが出来ます。
正解はどこにあるのかわからない話ですから、明確な答えはそうそう出ないでしょう。

では、この作品はどうだったのか。
この作品は変化に対応しながらも、変化を断った作品となりました。
本作品を上演するにあたって可能な感染症対策は全て行いました。
しかし内容は世の中が変わる前の舞台のような、こだわりの強い、懐かしさすら覚える作品作りを行いました。
あきはやおさんの上演台本には洪水のように言葉が散りばめられています。音楽に対する強い愛が込められています。それらが台本の中に存在し、我々が言葉と身体を武器に、誰かの役に立とうとする仕事をする限り、蔑ろにされていいものは何一つないのです。
この作品には幾千の音楽と、幾千の言葉があり、我々はそれを大切にする必要がある。と感じたのです。舞台のトレンドは時代と共に変わります。お客様体験型の舞台や、ミュージカル形式の楽しい舞台、というものが人気になりやすいコンテンツとなりました。
本作品はそれらと比べると一般的に受けにくい作品の可能性があります。お客様に常に頭を回しながら鑑賞していただくことをお願いしているからです。
現代ではこのような舞台は少しずつ数を減らしておりますが、時にはエンターテイメントではない舞台が存在してもいいのではないか。そして、変化に対して立ち向かってみてもいいのではないか、そんな思いで「その手に天使がやどる」へのリスペクトを形にしました。
結果がどうなったのか、私にはわかりませんが、この先も世の中が続いていくかぎり、我々は変化を受け入れ、ときには変化に立ち向かいながら、笑顔で楽しく生きていくでしょう。
またどこかでお会いしましょう。
じゃあ今日はここまでで。さよなら、さよなら、さよなら。

その手に天使がやどる 舞台画像

その手に天使がやどる 舞台画像


辻岡さんありがとうございました。
これからも辻岡さん率いる少年団とRoomArteは作品を創り続けていきます。
またどこかの表現空間で皆様にお会いできる日を楽しみにしています。

写真:ヤマグチレナ

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